河原庄(読み)かわらのしよう

日本歴史地名大系 「河原庄」の解説

河原庄
かわらのしよう

中世に存在した六波羅蜜ろくはらみつ寺の荘園。その所在については数説が考えられるが、そのうち桑村くわむら河原津かわらづ村に比定する説が最も有力である。

河原庄の起源については明確でないが、鎌倉時代には京都の六波羅蜜寺の荘園となっていたと推察される。嘉元四年(一三〇六)の富仁親王(のちの花園天皇)御教書(六波羅蜜寺文書)に、

<資料は省略されています>

とあり、これは春宮すなわち富仁親王から、六波羅蜜寺の僧侶である中納言僧都に指令されたものである。これによって本家職が持明院統に属していたと思われる。

それから二〇年後の嘉暦元年(一三二六)永嘉門院令旨(六波羅蜜寺文書)に、

<資料は省略されています>

とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android