河原田盛美(読み)かわらだ・もりはる

朝日日本歴史人物事典 「河原田盛美」の解説

河原田盛美

没年:大正3.8.5(1914)
生年天保13.10.5(1842.11.7)
明治前期に水産教育・水産技術の普及面で活躍した農商務省技手。陸奥国南会津郡伊南村(福島県)生まれ。明治14(1881)年の千葉県水産集団会委員就任を皮切りに水産博覧会審査官,水産巡回教師などを歴任。廃棄マンボウから明(名)骨(軟骨を煮乾した食品)を製品化し清国へ輸出著作に『漁家永続法』『水産小学』『鯣誌』などがある。同20年には水産局で『日本水産製品誌』(1913)の編纂企画を担当した。<参考文献>池田哲夫「水産翁 河原田盛美について―その略歴と著作等」(『民具マンスリー』23巻1号)

(伊藤康宏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河原田盛美」の解説

河原田盛美 かわらだ-もりはる

1842-1914 明治時代官吏
天保(てんぽう)13年10月5日生まれ。もと陸奥(むつ)会津藩(福島県)藩士。明治6年大蔵省にはいり,のち農商務省に転じ,水産局で「日本水産製品誌」を編集。24年帰郷し,36年福島県会議員。大正3年8月15日死去。73歳。通称は愛七郎。著作に「日本農学捷径」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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