原子炉圧力容器内で冷却水を沸騰させ、発生した蒸気でタービンを回して発電する。放射性物質を含む水で蒸気を作るためタービン側も被ばく対策が必要。東京電力福島第1原発や、10月に再稼働した東北電力女川原発2号機が採用している。島根原発3号機は改良型沸騰水型(ABWR)で、従来型より安全性が高いとされる。加圧水型軽水炉(PWR)は高温の1次冷却水の熱を伝え、2次冷却水から蒸気を作る。2次冷却水に放射性物質は含まれない。
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(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)
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…この炉型の短所は,一次冷却材系統が高圧になること,100気圧を超える圧力にしても熱効率の悪いことである。(a)沸騰水型軽水炉(BWR) 冷却材を原子炉内で沸騰させ,その水蒸気を直接タービン発電機に送るなどして利用する型式の原子炉である。減速材も兼ねる冷却材は約70気圧に加圧された約278℃の水で,炉心の燃料棒の間を通っていくうちに沸騰して,一部は蒸気となって炉心上部の気水分離器を通って蒸気と水に分けられ,蒸気はさらに蒸気乾燥器を通って原子炉容器を出て蒸気タービンに送られる(図5-a)。…
※「沸騰水型軽水炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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