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加圧水型軽水炉 かあつすいがたけいすいろ

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知恵蔵の解説

加圧水型軽水炉

核分裂反応で熱を発する燃料を収めた炉心(圧力容器内)を加圧器によって157気圧に高め、冷却水が沸騰しないようにした発電炉。一次冷却水は炉心で320℃になり、炉外にある蒸気発生器二次冷却水に熱を伝える。そのあとポンプで圧力容器に戻される。二次冷却水は蒸気になって発電タービンを回し、復水器で冷やされて水に戻り、また蒸気発生器に送られる。復水器を冷やすために日本では海水が使われる。欧米では湖水か河川水。100万kW級の原子炉では、毎時約5tの一次冷却水が炉心を通る。燃料棒に小さな穴が開いたりすると核分裂生成物で汚染される。燃料棒破損がなくても、水中の不純物放射能を帯びることがある。二次冷却水は、蒸気発生器に破損がない限り放射能をもつことはない。放射性物質を一次系に閉じ込められることが、安全面で長所となっている。沸騰水型炉のようにタービン建屋を遮蔽(しゃへい)する必要もない。蒸気発生器は標準的な炉では4台が格納容器内にあり、内部に一次冷却水が通る逆U字形の伝熱細管は約3400本。熱や振動により腐食、ひび割れが起きやすい。穴が開いた細管は栓をして不使用とするが、その数が増えると、蒸気発生器を交換しなくてはならない。関西、四国、九州、北海道の各電力会社が採用。

(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

かあつすいがた‐けいすいろ【加圧水型軽水炉】

中性子の減速と原子炉の冷却に普通の水を用いる軽水炉のうち、炉心の熱を、まず高温高圧の水(一次冷却水)として取り出し、その熱で二次冷却水を蒸気に変えて発電機のタービンを回す仕組みのもの。一般に加圧水型原子炉という場合、この加圧水型軽水炉を指す。→沸騰水型軽水炉

出典|小学館
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世界大百科事典内の加圧水型軽水炉の言及

【原子炉】より

…原子炉容器は設計圧力が88気圧,設計温度が302℃である。(b)加圧水型軽水炉(PWR) 加圧水型は冷却材である軽水の圧力を約157気圧とし,温度289℃で下部から炉心に入り,325℃で炉心を出ていくように設計してある。この水は原子炉容器外の蒸気発生器内部の逆U字形の細管を通ってその外側にある二次冷却材の水を加熱沸騰させ,その後ふたたび原子炉容器に送り込まれる(図4-a)。…

※「加圧水型軽水炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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