油取(読み)あぶらとり

精選版 日本国語大辞典 「油取」の意味・読み・例文・類語

あぶら‐とり【油取】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 女房詞真綿を延ばし広げて作った帽子綿帽子
    1. [初出の実例]「わたぼうしをばあふらとりといふ」(出典:女房躾書(室町末))
  3. 顔に浮き出た脂肪をぬぐい取るのに用いる化粧用の紙。あぶらとりがみ。
  4. 他人労苦成果を横取りして、自分の手柄にすること。また、その人。あぶらぬすびと。
    1. [初出の実例]「あぶらとり おのれ骨ををしみ労力を盗みてえたり㒵するをいふ。他人のあぶらをとるといふ義ならん」(出典:両京俚言考(1868‐70頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「油取」の解説

油取り

日本妖怪東北地方につたわる隠し神の一種で、子供をさらい体から油をしぼりとるとされる。

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