油縄子村(読み)ゆなごむら

日本歴史地名大系 「油縄子村」の解説

油縄子村
ゆなごむら

[現在地名]日立市鮎川あゆかわ町一―六丁目・国分こくぶ町三丁目・諏訪すわ町一―二丁目

東は海に面し、北は諏訪(現鮎川)を境に成沢なるさわ村、西は諏訪村に接する。南北に岩城相馬いわきそうま街道が走り、また江戸時代に浜通はまどおり奥州海道(諸国順覧懐宝道中図鑑)といわれた海沿いの道(現国道二四五号)も北上して成沢村に入る。寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高の多賀郡に「油縄子村」とある。中世には佐竹氏の領地となり、その家臣佐藤氏が住したという小豆洗あずきあらいの館は諏訪川右岸にある。近世は水戸藩領。「水府志料」によると戸数七一。

岩城相馬街道沿いの八幡神社は祭神誉田別命・息長足日売命・比売神。社伝は康平元年(一〇五八)山城石清水いわしみず八幡宮の分霊を勧請したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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