小豆洗い(読み)アズキアライ

デジタル大辞泉 「小豆洗い」の意味・読み・例文・類語

あずき‐あらい〔あづきあらひ〕【小豆洗い】

小豆を洗う音をたてる妖怪川辺に近づくと「小豆とぎましょか、人とって食いましょか、しょきしょき」と声がするという。全国伝承がみられる。小豆ぎ。
チャタテムシ別名

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小豆洗い」の意味・読み・例文・類語

あずき‐あらいあづきあらひ【小豆洗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水辺で小豆をとぐような音をたてる妖怪。「小豆とぎましょか、人とって食いましょか、しょきしょき」などと聞こえるという。全国に広く分布する妖怪で、貉(むじな)交尾期の音を誤認したもの。
  3. 昆虫ちゃたてむし(茶立虫)」の異名。《 季語・秋 》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小豆洗い」の解説

小豆洗い あずきあらい

伝承上の妖怪。
夕暮れ時の水辺で小豆をとぐような水音をさせる。小豆とぎともいう。全国各地に言い伝えがある。新潟県では「小豆とごうか 人とって食おか ショキショキ」とうたう。岡山県では大晦日(おおみそか)の夜にだけでるという。老婆の姿をしているともいわれ,正体ムジナやノヅチだとする土地もある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「小豆洗い」の解説

小豆洗い

日本の妖怪。川や井戸などの水辺で小豆を洗うような音をたてるとされる。日本各地に伝承があり、正体は折檻死した小僧小動物など、さまざまな説が伝えられている。「小豆とぎ」「小豆アゲ」「小豆ごしゃごしゃ」などとも呼ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android