日本歴史地名大系 「沼尻鉱山跡」の解説 沼尻鉱山跡ぬまじりこうざんあと 福島県:耶麻郡猪苗代町白木城村沼尻鉱山跡[現在地名]猪苗代町蚕養・若宮猪苗代町の東端安達太良連峰船明神(ふなみようじん)山の北西麓、沼(ぬま)ノ平(たいら)一帯から西方に広がる硫黄鉱山。安達太良火山より流出した七層に及ぶ輝石安山岩層とその間の凝灰岩・集塊岩層のうち上部より三枚目の安山岩を帽岩として、その下位に硫黄鉱体が連なる。硫黄採取の歴史は古く、近世には硫黄泉である沼尻温泉の湯垢採取をめぐって白木城(しらきじよう)村と安達郡深堀小屋(ふかぼりこや)(現二本松市)の間で争論となっている。「新編会津風土記」でも白木城村の産物として硫黄があげられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by