沼気(読み)ショウキ

精選版 日本国語大辞典 「沼気」の意味・読み・例文・類語

しょう‐きセウ‥【沼気】

  1. 〘 名詞 〙 メタンを主成分とする有機物の腐敗ガス。沼沢湿地、汚染された川などに発生する。
    1. [初出の実例]「水素と化合すべき元素尚数多あり。例へば炭素と化合して沼気(〈注〉マルシカス)」(出典:小学化学書(1874)〈文部省〉二)
    2. 「丁度沼水の底から沼気(セウキ)のぷかりぷかりと浮んで来るやうに」(出典暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二)

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改訂新版 世界大百科事典 「沼気」の意味・わかりやすい解説

沼気 (しょうき)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沼気」の意味・わかりやすい解説

沼気
しょうき
marsh gas

沼などから出るメタンガスを主とする天然ガス土中の有機物の腐敗,発酵でできる。

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世界大百科事典(旧版)内の沼気の言及

【メタン】より

…化学式CH4で表され,図に示すような四面体構造をもつ。沼池などにおいて有機物の腐敗により生じる沼気marsh gasとして古くから知られている。天然ガスの主成分として産するほか,石炭や石油の熱分解などの際に発生するガス中に含まれる。…

※「沼気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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