日本歴史地名大系 「泉流寺」の解説 泉流寺せんりゆうじ 山形県:酒田市酒田町寺町泉流寺[現在地名]酒田市中央西町曹洞宗、東永山と号し、本尊は釈迦如来。文治五年(一一八九)の奥州平泉の藤原氏没落後、遺臣が藤原秀衡妹徳前を擁して袖(そで)の浦(うら)付近に庵室を結んだのが始まりという。以後比丘尼が相続していたが、文亀年中(一五〇一―〇四)正全なる者が奥州永徳(えいとく)寺(現岩手県胆沢郡金ヶ崎町)より酒田の海晏(かいあん)寺の住持となり、退隠後当庵に移住して曹洞宗洞永山泉流寺と改号、開山となった。大永年中(一五二一―二八)平田(ひらた)郷大町(おおまち)付近に移転、承応元年(一六五二)寺町(てらまち)通妙法(みようほう)寺前に移転した(「錯薪編」飽海郡誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報