法服(読み)ホウフク

精選版 日本国語大辞典 「法服」の意味・読み・例文・類語

ほう‐ふく【法服】

  1. 〘 名詞 〙
  2. [ 一 ] ( ハフ: )
    1. 規定の服。制服。〔新撰字解(1872)〕 〔孝経‐卿大夫章〕
    2. もと、判事・検事・裁判所書記・弁護士が法廷で着用した制服。現在は裁判官について制服の定めがあり、黒羽二重のガウン形式のものを法廷で着用する。
      1. [初出の実例]「神聖なる託宣(否)裁判を降だし玉ふ新製(イヤイヤ)神聖なる法服(抱腹にあらず)なり」(出典:東京日日新聞‐明治二三年(1890)一〇月二五日)
  3. [ 二 ] ( ホフ: ) ( 「ほうぶく」とも )
    1. ほうえ(法衣)
      1. [初出の実例]「古殿燈薫栴檀香、山僧法服薜花色」(出典:経国集(827)一〇・夏日同美三郎遇雨過菩提寺作〈小野年永〉)
      2. [その他の文献]〔法華経‐序品〕
    2. 袍。表衣。
      1. [初出の実例]「法服〈黒、裏紫、法服雲たてわき、表こあをひ〉」(出典:大乗院寺社雑事記‐応仁二年(1468)一一月一〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の法服の言及

【衣帯】より


[法衣]
 もっとも一般的な法衣は,袍裳(ほうも),鈍色(どんじき),素絹(そけん),直綴(じきとつ)の4種である。(1)袍裳 法服(ほうぶく),袍服(ほうぶく)とも記し,上半身の袍と,下半身の裳とに分かれた仕立てである。袍の襟の頂点が三角形またはハート形にとがっていて,これを僧綱襟(そうごうえり)と呼ぶ。…

※「法服」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む