検事(読み)ケンジ

デジタル大辞泉 「検事」の意味・読み・例文・類語

けん‐じ【検事】

検察官職階の一。検事長の下、副検事の上に位する。
検察官旧称

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精選版 日本国語大辞典 「検事」の意味・読み・例文・類語

けん‐じ【検事】

  1. 〘 名詞 〙 検察官の官名一種検事総長から副検事まで五階級ある。検察官の大部分を占め、一、二級の別がある。また、検察官の総称にも用いる。
    1. [初出の実例]「検事職制章程」(出典:太政官達第一四号‐明治七年(1874)一月二八日(法令全書))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「検事」の意味・わかりやすい解説

検事
けんじ

検察官の官名の一種をいう(検察庁法3条)。検察官には級数による区別があり、検事は1級または2級とする(同法15条2項)。検事の職は法務大臣がこれを任命する(同法16条1項)。2級の検事の任命は、主として司法修習生修習を終えた者についてこれを行い(同法18条1項)、1級の検察官の任命は、主として8年以上2級の検事の職にあった者についてこれを行う(同法19条1項)。また、3年以上副検事の職にあって特別考試に合格した者を2級の検事に任命することができ(同法18条3項)、これを特任検事とよんでいる。

 なお、旧刑事訴訟法では検察官のことを検事と称した。

[内田一郎・田口守一]

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改訂新版 世界大百科事典 「検事」の意味・わかりやすい解説

検事 (けんじ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「検事」の意味・わかりやすい解説

検事
けんじ

旧刑事訴訟法のもとでは検察官全体の呼称であったが,現行法のもとでは,検察官の官名の一つで,各検察庁に配属され検察権を行使する職を行う。

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百科事典マイペディア 「検事」の意味・わかりやすい解説

検事【けんじ】

検察官

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普及版 字通 「検事」の読み・字形・画数・意味

【検事】けんじ

検察官。

字通「検」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の検事の言及

【検察制度】より


[日本における検察制度の沿革]
 日本が近代的検察制度を導入したのは,フランス法継受期の1872年(明治5)である。同年に太政官が発布した司法職務定制により,検察官にあたるものとして検事が置かれ,刑事裁判の請求および立会いに従事するものとされた。当初は,検事が公訴権を独占しておらず,裁判所が職権で審理を開始する場合も認められていたが,数次の司法職務定制改正や検察制度の理解の深化に伴い,不告不理の原則が確立され,検事が刑事訴追を行う専門機関として認知されていく。…

※「検事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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