法華百座聞書抄(読み)ほっけひゃくざききがきしょう

百科事典マイペディア 「法華百座聞書抄」の意味・わかりやすい解説

法華百座聞書抄【ほっけひゃくざききがきしょう】

1巻。作者不詳。ある内親王発願により1110年2月28日から300日間,法華経阿弥陀経般若心経を講じた際の説経聞書本書はそのうちの20日分を原本より漢字仮名交り文で抄写したもの。説経,因縁比喩談,施主賛美など唱導の典型的な形式を伝える貴重な資料であり,《今昔物語集》など多くの説話集と共通する説話を持つ。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android