波止浜町(読み)はしはままち

日本歴史地名大系 「波止浜町」の解説

波止浜町
はしはままち

[現在地名]今治市波止浜

現今治市の最北端に位置する。南は高部たかべ村、西は山地を隔てて野間のま波方はがた(現越智郡)に接し、東・北は海に臨む。

明治初年の「地理図誌稿」には「波止町」として「東西四町二十間、南北十三町二十間、土地ノ形勢三方ニ山ヲ遶ラシ、東北ニ来島有テ自ラ港湾ヲ為セリ、塩田四十余頃有リ、船舶ノ便ヲ得、四方ノ商客来泊スルヲ以テ、専商法ヲ事トスル者多ク、人家軒ヲヘテ一市街ヲナシ、頗繁栄ノ地ナリ」とみえる。江戸時代、波止浜は年寄庄屋が置かれて行政的には独立村であったが、波方村の中にできた枝村であるため、天保郷帳には村名が記されていない。なお、波止浜町が波方村から正式に分村したのは明治一三年(一八八〇)である。

天和三年(一六八三)高縄たかなわ半島先端、東側の入江箱潟はこがた湾の干潟に、波方村長谷ながたにの海岸から高部村地先まで堤防が築かれ、塩田三三軒が築造された。塩田開発に伴って「天和三波止浜汐留被仰付町割出来仕」(寛政三年「町方諸用覚日記」円蔵寺蔵)と、町がつくられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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