波止浜(読み)はしはま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「波止浜」の意味・わかりやすい解説

波止浜
はしはま

愛媛県中部、今治(いまばり)市の一地区。旧波止浜町。来島(くるしま)海峡に臨み、近世は風待ち・潮待ち港であった。また松山藩波止浜塩田の地として知られた。現在、波止浜湾岸には県内最大の造船業地区があり、瀬戸内海海運基礎に発展した歴史をしのばせる。国道317号が通じ、JR予讃線波止浜駅がある。また、近くには西瀬戸自動車道の今治北インターチェンジがある。

[横山昭市]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「波止浜」の意味・わかりやすい解説

波止浜
はしはま

愛媛県北部,来島海峡にのぞむ港町。旧町名。 1955年今治市に編入。塩田跡に工場,住宅地などが造成されているほか湾頭には造船所が立地。また,湾口には海賊城跡のある来島,第2次世界大戦時に要塞砲台のあった小島がある。糸山公園は眼下に来島海峡を見おろす景勝地一帯名勝に指定されており,南にある近見山 (244m) とともに瀬戸内海国立公園に属する。本州四国連絡橋の1つ,来島海峡大橋が 99年に完成,西瀬戸自動車道で本州と結ばれた。 JR予讃線波止浜駅がある。

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世界大百科事典(旧版)内の波止浜の言及

【今治[市]】より

…人口12万0214(1995)。東部は瀬戸内海の燧(ひうち)灘に,天然の良港波止浜(はしはま)のある北部は,来島(くるしま),小島,馬島などが点在する潮流の激しい来島海峡に面する。今治は今張とも記され,伊予国で最も早く開けた。…

※「波止浜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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