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半導体検出器(読み)はんどうたいけんしゅつき(英語表記)semiconductor detector

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

半導体検出器
はんどうたいけんしゅつき
semiconductor detector

不純物半導体中での放射線による電離作用を利用した放射線検出器で,実用的な固体検出器はほとんどこれである。シリコン (ケイ素) やゲルマニウムなどの半導体では,平均の電離エネルギーが小さく,電子と正孔の移動度が大きく,また高電圧に耐えるなどの特性がある。p型とn型との接合部,表面層,または不純物拡散層などに逆方向の電圧を加えて電荷欠乏層をつくる。この層内で放射線が電子-正孔対をつくると,電極間にパルス電圧が誘起される。放射線の種類によって適切な型の検出器があり,重イオンに対してシリコン表面障壁型が,X線,γ線に対してゲルマニウムやシリコンのリチウム拡散型が液体窒素で冷却されて用いられる。そのほかに,X線の通過位置を高精度に測定できるシリコンマイクロストリップ検出器や,加速器実験での粒子の崩壊点を高精度ではかるバーテックス検出器などもよく知られている。

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デジタル大辞泉の解説

はんどうたい‐けんしゅつき〔ハンダウタイ‐〕【半導体検出器】

シリコンやゲルマニウムなどの半導体を利用した放射線測定器。半導体に放射線が入射する際に発生する電子・正孔を電極に集め、これを増幅し測定することで、放射線が損失したエネルギーが得られる。エネルギー分解能が高いという特長をもち、原子核物理学、高エネルギー天文学などの分野で用いられる。固体検出器。SSD(solid state detector)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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