固体検出器ともいう.気体電離箱においては,気体が放射線の作用により電離されて電子とイオンが生じ,これを電場の力で分離させることにより,入射放射線の量を測定しているが,気体のかわりにある種の半導体(ゲルマニウムまたはシリコン)を用い,放射線によって生じる伝導電子と正孔の対を電場により分離し,外部回路に電気信号として取り出すようにつくられたものを半導体検出器という.気体電離箱に対して固体電離箱とよばれることもある.特徴は,
(1)エネルギー分解能が高い,
(2)気体に比べて密度が高いので小型でも十分にエネルギーを取り出せる,
(3)伝導電子と正孔の移動速度が速いので高速計数が可能,
などである.欠点としては,
(1)面積の大きなものをつくりにくい,
(2)重粒子による損傷がある,
(3)リチウムドリフト型検出器の場合,常時,液体空気温度程度に冷却しておく必要がある,
などがあげられるが,エネルギー分解能の飛躍的な向上はこれらの欠点にもかかわらずその広い普及を促している.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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