狂言の曲名。出家狂言。在所に住む男が、ある寺に故人追善のための説法を頼みにやってくる。ところが、この寺の住持(シテ)は説法がからっきしだめ。そこで一計を案じ、何にでもありがたがってすぐ泣く、泣尼と異名をとる老尼(尼の面を使用)を連れていき、説法の場を大いに盛り上げることにした。いざ説法を始めると、肝心の尼は居眠り、ついには横になって寝込んでしまう。ようよう説法を終えての帰り道、住持を待ち構えていた尼が、約束のお布施をくれとせがむが、住持は泣くべきときに泣かないで寝にきただけの者に分け前をやれるかと、突き倒して逃げていってしまう。空疎な説法、金銭への執着――宗教者を痛烈に風刺した一曲。
[油谷光雄]
二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の9月中 (9月後半) のことで,太陽の黄経が 210°に達した日 (太陽暦の 10月 23日か 24日) に始り,立冬 (11月7日か8日) の前日までの約 15日...