日本大百科全書(ニッポニカ) 「泥湯温泉」の意味・わかりやすい解説 泥湯温泉どろゆおんせん 秋田県南部、湯沢市にある温泉。小安(おやす)岳の北麓(ほくろく)、高松川の上流に沿う。発見は1680年(延宝8)と伝えられ、秋田藩士の休養所にもなった。泉質は単純温泉、硫黄(いおう)泉。湯が泥状に濁っているので泥湯という。春秋の農閑期には湯治客が多い。栗駒(くりこま)国定公園域で、付近には木地山(きじやま)高原、霊山として知られる川原毛地獄がある。[宮崎禮次郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「泥湯温泉」の意味・わかりやすい解説 泥湯温泉どろゆおんせん 秋田県南東部,湯沢市にある温泉。奥羽山脈に囲まれた高松川の上流に位置し,古くから療養温泉として近在の湯治客を集めていた。泉質は硫黄泉,単純泉。泉温は 66~97℃。泥湯の名のとおり白濁した湯で,腰痛や神経痛,リウマチなどに特効がある。宿は深い森に囲まれて数軒が集り,東北の温泉らしい趣を残している。近くには東北伝統こけしの1つとして知られる木地山こけしの工房がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by