洪徳寺(読み)こうとくじ

日本歴史地名大系 「洪徳寺」の解説

洪徳寺
こうとくじ

[現在地名]佐世保市相浦町

坂口さかぐちにある。飯盛山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。笑岩闇が飯盛いいもり山麓に創建した臨済宗の洪徳寺が前身で、五代で途絶えたと伝える(延享二年平戸領諸宗本末帳)。これとは別に中里なかざと本山もとやまに天真融適を師とし、玉林ぎよくりん(現佐賀県大和町)住持であった無着妙融を開山として創立した新豊しんぽう寺があり(「当山世牌記」寺蔵文書)、戦国期にかけて松浦氏宗家(相神浦松浦氏)菩提寺として庇護を受けた。嘉吉三年(一四四三)松浦盛は巨大な鐘を寄進、また飯盛城主松浦親の妻の父である波多興の天文五年(一五三六)銘の遥拝墓が造られた(松浦家世伝)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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