洪積土(読み)こうせきど

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

洪積土
こうせきど

更新世(洪積世)、すなわち、約200万年前ないし1万年前の氷河時代に堆積(たいせき)した地層に発達した土壌をいう。洪積土は一般に沖積土より高い位置にあり、段丘、台地、丘陵地を形成している。この地層は更新世に一度水没したあとでふたたび隆起したもので、洪水堆積物よりなっている。地形的にはほぼ平坦(へいたん)または緩い波状をなし、水はけがよいため畑作に適している。洪積土は酸性が強く礬土(ばんど)質で、リン酸が土壌に吸収固定され、作物に対して不可給化する場合が多い。しかし、有機物や石灰を入れればよい土壌に改良することができる。日本では、洪積土は表層に火山灰が被覆して厚い層をなしていることが多く、この火山性洪積台地および丘陵は全国の畑地の44%を占めている。[小山雄生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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