流離人(読み)さすらいびと

精選版 日本国語大辞典 「流離人」の意味・読み・例文・類語

さすらい‐びと さすらひ‥【流離人】

〘名〙
① あてもなくさまよい歩く人。流浪者。さすらえびと。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
虞美人草(1907)〈夏目漱石一二「萩に伏し薄に靡(なび)く故里(ふるさと)を流離人(サスラヒビト)はこんな風に眺める事がある」
島流し左遷にあった人。流人
読本椿説弓張月(1807‐11)前「簓江粮(かて)を饋(おく)りて配軍(サスラヒヒト)を憐 為朝島を領して酷吏(あしきつかさ)を聴(ゆるす)

さすらえ‐びと さすらへ‥【流離人】

〘名〙 =さすらいびと(流離人)日葡辞書(1603‐04)〕
※読本・椿説弓張月(1807‐11)続「御身心操はさることながら、我勅勘の配軍(サスラヘビト)として、日本武のいにしへに比(たくらべ)んはいともかしこし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「流離人」の意味・読み・例文・類語

さすらい‐びと〔さすらひ‐〕【流離人】

あてもなくさまよう人。
[類語]放浪者バガボンド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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