外ヶ浜(読み)ソトガハマ

世界大百科事典 第2版の解説

そとがはま【外ヶ浜】

青森県東津軽郡と青森市にかけての汎称。《詩経》〈小雅〉の〈率土浜(そつとのひん)〉(辺境の意)よりつけられた地名という。西行法師〈陸奥の奥ゆかしくぞ思ほゆる壺の碑(いしぶみ)そとの浜風〉(《山家集》)はその意である。外ヶ浜には善知鳥(うとう)という鳥が住むという。外ヶ浜に流謫されて没した烏頭中納言安方の化身で,親が〈うとう〉と呼ぶと,子が〈やすかた〉と答えるとされる。謡曲《善知鳥》はこの伝説に材を採る。

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大辞林 第三版の解説

そとがはま【外ヶ浜】

青森県の日本海側の大戸瀬崎辺から津軽半島および陸奥むつ湾の沿岸一帯の地の古称。特に、津軽半島北部外ヶ浜町三厩みんまやの海岸をいう。善知鳥安方うとうやすかたの伝説で名高い。
青森県北部、東津軽郡の町。

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世界大百科事典内の外ヶ浜の言及

【境】より

…これはもちろん観念上のことであり,鎌倉幕府の軍事・警察権が高麗(朝鮮)にまで及んでいたわけではけっしてない。実際の日本中世国家の東の境界は陸奥国の外ヶ浜であり,西の境界は鬼界ヶ島であった。境界の地である外ヶ浜とその先にある夷島は,国家的犯罪人の流刑地とされ,他方,かつては鬼のすみかとみられていた鬼界ヶ島は,王化(日本化)が進んで人のすみかとなった後も,なかば日本国に属し,なかば異域に属する両属的な境界の地であると観念され続けるのである。…

※「外ヶ浜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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