浮浮(読み)うかうか

精選版 日本国語大辞典「浮浮」の解説

うか‐うか【浮浮】

[1] 〘副〙 (「と」を伴う場合が多い)
① ものごとの状態や人の心などが安定しないさま。
(イ) (事件などで)あわて騒いだりして落ち着かないさま。世情が落ち着かないさま。
※椿葉記(1434)「天下も静かならず。〈略〉世の中はうかうかとして年もくれぬ」
(ロ) 気持の浮き立つさま。うわつくさま。
※十問最秘抄(1383)「花がよきと心得て、うかうかとして、さざめかす由にてあるもをかし」
② はっきりした心のはたらきがないさま。
(イ) しっかりした計画や考えがなくて、いい加減なさま。
※虎寛本狂言・呂蓮(室町末‐近世初)「名利名聞におぼれ、欲によくを重ね、後生をも願はず、只うかうかと暮すと申は」
(ロ) 何かに気を取られて不注意でいるさま。
※浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四「君は御心にかかる事ばしさふらふか。只うかうかと見へさせ給ふか」
[2] 〘名〙 しっかりした考えがなくぼんやりしている人。
※洒落本・箱まくら(1822)上「うかうかどもは、させうか知らんが、〈略〉さうやすふはこけぬわへ」

ふ‐ふ【浮浮】

〘形動タリ〙 ふわふわと動いて行くさま。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)六・峩山松蕈歌「帰来満籃香浮浮、此味可城市」 〔楚辞‐九章・抽思〕

うき‐うき【浮浮】

〘副〙 (「と」を伴う場合が多い) 心の浮いているようなさまにいう。
① 気持が決まらないで、はっきりしないさま。また、心が乱れて落ち着かないさま。
※狭衣物語(1069‐77頃か)一「かくうきうきと頼みがたき有様を、思ひわびたるなめり」
② 心のはずむさま。晴れやかなさま。快活・軽快なさま。
※新撰六帖(1244頃)六「君といへば生ふるあさざの池水にうきうきとのみなる心かな〈藤原光俊〉」
※忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉「健康が思はしくないから余り浮き浮きしないで物思に沈むで居たに違いない」

うきうき‐し【浮浮】

〘形シク〙 軽薄である。移り気だ。
※苔の衣(1271頃)二「うへしのびてあひ奉り給て、このことをうちなげきつつゆくゆくと語り聞こえ給ふに、〈略〉あさましくうきうきしかりしあたりかなとおぼすに、とかく物ものたまはず」

うかうか‐し【浮浮】

〘形シク〙 心が落ち着かない、また、思慮の浅いさまをいう。うわついている。軽薄だ。
※仙覚抄(1269)二「たはれとはなびく也。〈略〉心浮かれたれば、うかうかしなど云も同じ事なり」
うかうかし‐さ
〘名〙

うき‐うき【浮浮】

〘名〙
① 焼き魚をいう女房詞。焼きもの。〔大上臈御名之事(16C前か)〕
※女中詞(元祿五年)(1692)「うきうき うきふ すすり団子」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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