海山村
うみやまむら
田井村の北、中ノ湖(水月湖)の西岸を主村域とし、北岸・東岸さらに上ノ湖の東岸にまで及ぶ広域の村。集落は北庄とそれよりかなり北の五十八に分れる。応永三一年(一四二四)八月五日付藤原重範寺領寄進状(武長家文書)に「若狭国三方郡耳西郷海山五十八村」とみえ、中世は耳西郷に属した。中世後期以来中ノ湖・上ノ湖の漁業権を有したらしく(上ノ湖に関しては気山村も権利を主張している)、文禄二年(一五九三)一〇月一一日付の伊良積村小四郎等海請申スニ付証状(吉田家文書)にその徴証がある(→田井村)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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