海の幸(読み)ウミノサチ

デジタル大辞泉 「海の幸」の意味・読み・例文・類語

うみのさち【海の幸】[絵画]

洋画家藤田嗣治による壁画。京都丸物百貨店の大食堂の壁を飾ったもので、昭和11年(1936)の作品砂浜背景に、魚介類を入れた籠を持つ二人女性を描いたもの。東郷青児による「山の幸」と対になっている。

うみ‐の‐さち【海の幸】

海幸うみさち」に同じ。⇔山の幸
[補説]作品名別項。→海の幸

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精選版 日本国語大辞典 「海の幸」の意味・読み・例文・類語

うみ【海】 の 幸(さち)

  1. うみさち(海幸)
    1. [初出の実例]「兄、火闌降命(ほのすそりのみこと)自からに海幸(ウミノサチ)〈幸、此をば佐知と云ふ〉有(ま)します」(出典日本書紀(720)神代下(丹鶴本訓))

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世界大百科事典(旧版)内の海の幸の言及

【青木繁】より

…1903年第8回白馬会展に,《古事記》に取材した《黄泉比良坂(よもつひらさか)》などを出品し,第1回白馬会賞を受賞。04年東京美術学校を卒業,この年の夏,森田恒友,坂本繁二郎,福田たねらと千葉県布良(めら)海岸に写生旅行し,モネの影響を思わせる数点の海景と,青木繁の代表作となったばかりでなく,明治ロマン主義絵画の絶頂ともいえる《海の幸》を制作した。またこの年には日本古代に想を得た《享楽》《天平時代》などラファエル前派の影響が色濃い幻想的な秀作も描かれ,青木の生涯で最も豊饒な年となった。…

※「海の幸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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