海底地すべり(読み)かいていじすべり

最新 地学事典 「海底地すべり」の解説

かいていじすべり
海底地すべり

submarine slide

海底を構成する岩石堆積物斜面をすべり落ちる現象。湖底地すべりなどとともに水中地すべりとも。含水量が大きい場合には水中土石流混濁流となり高速で流下する。非活動的大陸縁,収束帯大陸斜面,火山島周辺などに多い。傾斜数度に満たない緩斜面で発生し,陸上よりも大規模で,長距離移動が特徴。過剰な堆積物の供給による荷重増加や地震による急激な間隙水圧の増加,そして気候変動等に伴うメタンハイドレードの分解,火山活動などによって引き起こされる。これによる津波の発生,海底ケーブルパイプラインの被害が報告されている。

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参照項目:混濁流
参照項目:地すべり

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関連語 岩淵

日本大百科全書(ニッポニカ) 「海底地すべり」の意味・わかりやすい解説

海底地すべり
かいていじすべり

海底斜面上の堆積(たいせき)物が急激にすべり落ちる現象。原因はいろいろあるが、地震を引き金とすることが多い。1923年(大正12)の関東大地震の際には、相模(さがみ)湾および東京湾口に多くの海底地すべりが発生し、海底電線を切断した。海底地すべりは陸上の地すべりと比べて、緩い斜面でも発生し、すべり落ちた物質は非常に広範囲に及ぶ。海底に沿って泥を含んだ密度の高い水が流れて、乱泥流(混濁流)に転化することも多い。

[勝又 護]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海底地すべり」の意味・わかりやすい解説

海底地すべり
かいていじすべり
submarine sliding

海底に堆積した土砂が,重力作用によって海底の斜面上をすべり落ちる現象。地震や堆積物の供給過剰などが原因。

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