海空連絡メカニズム(読み)カイクウレンラクメカニズム

デジタル大辞泉 「海空連絡メカニズム」の意味・読み・例文・類語

かいくうれんらく‐メカニズム【海空連絡メカニズム】

海空域での自衛隊と中国軍の偶発的衝突を防ぐために、両国の防衛当局間に設けられた連絡体制。当局幹部間のホットライン設置、局長・次長級による定期会合の開催、接近した艦艇・航空機の直接通信方法の確立などを柱とする。平成30年(2018)6月運用開始。→国連海洋法条約CUESキューズ
[補説]平成26年(2014)、尖閣諸島周辺での日中間の緊張の高まりを受けて、日本政府が中国に対し連絡体制の構築を要請当初は「海上連絡メカニズム」として協議がされたが、平成27年(2015)現名称に改められた。

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共同通信ニュース用語解説 「海空連絡メカニズム」の解説

海空連絡メカニズム

自衛隊と中国軍の偶発的な衝突を回避する仕組み。沖縄県・尖閣諸島の周辺海域など東シナ海不測事態を生じさせないようにする狙いがある。艦船や航空機間の連絡方法整備などが柱。2007年4月、当時の安倍晋三首相温家宝おん・かほう首相が体制整備で一致。12年6月にはホットライン設置などの枠組み大筋合意したが、同年9月の日本政府による尖閣国有化に中国側が猛反発し、協議が中断。15年1月に協議を再開し、日本側は早期運用開始を求めていた。

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