消え残る(読み)キエノコル

デジタル大辞泉 「消え残る」の意味・読み・例文・類語

きえ‐のこ・る【消え残る】

[動ラ五(四)]
すっかり消えてしまわないで、一部が残る。「山かげに―・った雪」
生き残る。
女君―・りたるいとほしみに」〈・若菜下〉
[類語]雪解け融雪霜解け解ける溶解融解水溶解氷

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「消え残る」の意味・読み・例文・類語

きえ‐のこ・る【消残】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. すべてが消えてしまわないで、あとに少し残る。
    1. [初出の実例]「御食(みけ)向ふ南淵山(みなぶちやま)の巖(いはほ)には落(ふ)りしはだれか削遺(きえのこり)たる」(出典万葉集(8C後)九・一七〇九)
  3. 生き残る。
    1. [初出の実例]「見し人も宿も煙になりにしをなにとてわが身きえのこりけむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)

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