消え残る(読み)キエノコル

精選版 日本国語大辞典 「消え残る」の意味・読み・例文・類語

きえ‐のこ・る【消残】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. すべてが消えてしまわないで、あとに少し残る。
    1. [初出の実例]「御食(みけ)向ふ南淵山(みなぶちやま)の巖(いはほ)には落(ふ)りしはだれか削遺(きえのこり)たる」(出典万葉集(8C後)九・一七〇九)
  3. 生き残る。
    1. [初出の実例]「見し人も宿も煙になりにしをなにとてわが身きえのこりけむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)橋姫)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android