消息往来(読み)ショウソクオウライ

デジタル大辞泉 「消息往来」の意味・読み・例文・類語

しょうそく‐おうらい〔セウソクワウライ〕【消息往来】

手紙の慣例語句を集めた往来物の一。寺子屋消息文教科書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「消息往来」の意味・読み・例文・類語

しょうそく‐おうらい セウソクワウライ【消息往来】

〘名〙 往来物の一つ。啓蒙・教育のために編まれた消息文の教科書。消息文の模範文例集としては文明一八年(一四八六)写のものをはじめ、近世に各種の刊本がある。また、消息文の用字用語成句などを集めたものとしては、鎌倉前期の菅原為長の「消息詞」を先駆とし、江戸中期の高井蘭山の「消息往来」(寛政五年(一七九三))により普及類書が多く現われるに至った。
※新浦島(1895)〈幸田露伴〉二「いろはより消息往来(セウソクワウライ)商売往来ぐらゐまでを貧寺の耄碌和尚に習ひたる外は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android