20世紀日本人名事典 「清水亀蔵」の解説
清水 亀蔵
シミズ カメゾウ
明治〜昭和期の彫金家
- 生年
- 明治8年3月30日(1875年)
- 没年
- 昭和23(1948)年12月7日
- 出生地
- 広島県豊田郡
- 別名
- 号=清水 南山(シミズ ナンザン)
- 学歴〔年〕
- 東京美術学校彫金科〔明治29年〕卒
- 経歴
- 明治29年東京美術学校研究科、32年塑像科に入り加納夏雄、藤田文蔵に師事、35年研究科を修了。42年香川県立高松工芸学校に勤めたが、病気で大正4年退職。四国八十八カ所を巡礼、奈良で古美術を研究。のち上京、大正天皇即位記念献納の金装飾太刀を製作中に没した岡部覚弥の後を次いで完成。8年〜昭和20年東京美術学校教授。この間帝室技芸員、日本彫金会会長、帝国美術院会員を務めた。帝展第4科設置以来出品を続け、作品には香推宮及住吉神社に納められた「黒味製鍍金の金燈篭」、第10回帝展の「梅花文印櫃」、戦後の「切嵌平象嵌毛彫額面十二神将図」「竜文花瓶」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報