デジタル大辞泉 「温糟粥」の意味・読み・例文・類語 うんぞう‐がゆ〔ウンザウ‐〕【▽温×糟×粥/▽紅×糟×粥】 12月8日の夜、禅寺で作るかゆ。初め味噌と酒かすを入れて煮たが、のちには昆布・串柿くしがき・大豆粉などを入れるようになったという。臘八粥ろうはちがゆ。温糟。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「温糟粥」の意味・読み・例文・類語 うんぞう‐がゆウンザウ‥【温糟粥】 〘 名詞 〙 一二月八日、禅寺その他で食べるかゆの一種。みそと四角に刻んだ酒のかすを少し入れて煮たかゆ(随・貞丈雑記(1784頃))とも、甘酒を入れて、中にもち、焼きぐり、菜の葉を細かに刻んで煮たかゆ(禁裡女房内々記(1772か))ともいう。五味粥(ごみじゅく)。臘八粥(ろうはちかゆ)。うんぞうがい。温糟(うんぞう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「釈尊の、しはす八日の山出にきこしめされて御身をあたためられた。それはうんざうかゆと云物の事にてあらふず」(出典:虎明本狂言・文蔵(室町末‐近世初)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「温糟粥」の解説 うんぞうがゆ【温糟粥】 12月8日の臘八会(ろうはちえ)に禅宗の寺などで食べるかゆ。◇「臘八がゆ」ともいう。 出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の温糟粥の言及 【粥】より …尾花粥は古く諏訪大社の御射山(みさやま)の神事に始まるといい,ススキを黒焼きにして粥に混ぜたものだったが,後には黒ゴマを代用するようにもなった。紅糟粥は温糟粥とも書く。太郎冠者がごちそうになった食べ物の名を忘れ,主人が石橋山合戦の物語を誦して思い出させるという狂言《文蔵》の素材にもなっているもので,室町期にはかなり身近な料理だったようである。… ※「温糟粥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by