精選版 日本国語大辞典 「温麺」の意味・読み・例文・類語 うん‐めん【温麺】 〘 名詞 〙 汁で煮たうどんの一種。特に江戸時代、奥州白石(宮城県白石市)の名物として著名であった。[初出の実例]「亦楽二其空過人一、西口温麺(ウンメン)東橋米𩝐」(出典:洒落本・瓢金窟(1747)序) おん‐めんヲン‥【温麺】 〘 名詞 〙 小麦粉をこねて煮た食品。湯餠(とうへい)。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本の郷土料理がわかる辞典 「温麺」の解説 ううめん【温麺】 宮城県白石市の特産品で、油を使わずに小麦粉と塩水で作った長さ約10cmほどの麺。ゆでて水にさらし、しょうゆだれ・ごまだれ・くるみだれなどにつけて食べるほか、みそ汁や鍋物にも用いる。江戸時代初期、胃病の父親のために息子が旅の僧から胃に負担のかからない油を使わない麺の作り方を学び、父親に食べさせたのがはじまりとされ、領主からその温かい思いやりをほめられ、「温麺」と呼ぶことになったと伝えられる。◇「うーめん」と書くことが多い。 出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報