日本大百科全書(ニッポニカ) 「湖成層」の意味・わかりやすい解説 湖成層こせいそう 湖で堆積(たいせき)した地層。気候、周辺の植生、流入する砕屑(さいせつ)物の性質によってさまざまな堆積物からなる。閉塞(へいそく)された水域のため気候の影響を受けやすく、堆積時の気候的特徴が記録されている場合が多い。季節変化の明瞭(めいりょう)な地域では、1対の葉理が1年の季節変化を示す縞状(しまじょう)堆積物が発達することがあり、年縞(ねんこう)とよばれる。とくに氷河湖底のものは氷縞粘土とよばれる。乾燥地域では湖水の蒸発により石膏(せっこう)や岩塩などの蒸発岩が形成される。[小松原純子][参照項目] | 蒸発岩 | 年縞 | 氷縞粘土 年縞の標本 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湖成層」の意味・わかりやすい解説 湖成層こせいそうlacustrine sediment; lake sediment 湖底の堆積物を素因とする地層。薄い葉理がみられることがあり,一般に岩相だけでは海成層と区別しがたいが,淡水生貝,ケイ藻などの化石によって湖成層と判断される。植物化石を多産するのも湖成層の特徴といえる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by