湛井堰
たたいぜき
[現在地名]総社市井尻野 湛井
高梁川に設けられた湛井十二ヶ郷用水の取水堰。古くは少し下流の六本柳に置かれ、近世には寿永年中(一一八二―八四)に妹尾兼康が現在地に移築したと伝承されていた。堰の守護神である井神社には相殿に兼康を祀る兼康神社がある。
慶長一七年(一六一二)の湛井川用水掛覚(平田文書)によると対岸秦下村まで川幅一〇六間半(一間一丈)で堰は七八間、湛井側に取水口があって三双の樋門の長さ一五間とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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