湯島天神門前町(読み)ゆしまてんじんもんまえまち

日本歴史地名大系 「湯島天神門前町」の解説

湯島天神門前町
ゆしまてんじんもんまえまち

[現在地名]文京区湯島ゆしま二―三丁目

湯島天神の門前町。町内は湯島三組ゆしまみくみ町の北、湯島天神境内の南続きに形成された坂上さかうえと境内東続きに形成された坂下の二ヵ所に分れる。坂上上町ともいい、東は崖を隔てて小普請方手代屋敷など、西は湯島棟梁ゆしまとうりよう屋敷・霊雲れいうん寺境内・旗本屋敷など。坂下は下町ともいい、北は湯島切通ゆしまきりどおし町、南は旗本屋敷、東は備中庭瀬藩板倉家上屋敷や旗本屋敷。もとは湯島天神の社地に含まれていたが、慶長一九年(一六一四)町屋が造られ、寛文四年(一六六四)から町奉行所支配になったという(御府内備考)。寛文新板江戸絵図では坂上・坂下辺りともに「ちヤヤ」と記される。またかつては湯島三組町との境に屋根付きの黒門があり、湯島天神の惣門となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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