湯豆腐(読み)ユドウフ

精選版 日本国語大辞典 「湯豆腐」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐どうふ【湯豆腐】

  1. 〘 名詞 〙 昆布を敷いた鍋の湯で煮た豆腐料理。同じ鍋で温めた醤油や薬味などで食べる。《 季語・冬 》 〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「三文字屋の戸は細目にあいて、のぞけば半兵衛が花鰹などかく、〈略〉但湯豆府(ユダウフ)か」(出典浮世草子好色二代男(1684)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の湯豆腐の言及

【豆腐】より

…東海道の目川(めがわ)(現,滋賀県栗東町)の田楽も有名で,これも同名の店を続出させた。京都の南禅寺湯豆腐,江戸根岸の笹(ささ)の雪も評判の店で,〈南禅寺何こちらにも笹の雪〉と江戸の川柳子は力んでいる。こうして1782年(天明2)には約100種の豆腐料理を記載した《豆腐百珍》が刊行され,その好評に乗じて《豆腐百珍続編》《豆腐百珍余録》が続刊されるほどであった。…

※「湯豆腐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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