満漢併用制(読み)まんかんへいようせい

山川 世界史小辞典 改訂新版 「満漢併用制」の解説

満漢併用制(まんかんへいようせい)

清朝中央官庁六部(りくぶ)都察院,通政司,大理寺などで,各官の定員偶数とし満洲人と漢人同数任命した制度。清朝は,明朝の官制をほぼそのまま引き継いだ。清初は主な官職は満洲人が独占したが,そののち併用の原則を立てた。当初は,漢人は名目のみで満洲人の専断を隠蔽する手段にすぎなかった。18世紀の乾隆(けんりゅう)年間頃から両者が牽制しあうようになり,政務の迅速な処理を妨げることも多かった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「満漢併用制」の解説

満漢併用制
まんかんへいようせい

清朝の行った官僚人事政策
六部・都察院など,中央官庁の要職の定員を偶数にして,同じ地位に満州人と漢人とを同数任命したこと。清朝の漢民族に対する懐柔策の1つ。

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