源久寺(読み)げんきゆうじ

日本歴史地名大系 「源久寺」の解説

源久寺
げんきゆうじ

[現在地名]山口市大字仁保下郷

東方便ひがしほうべん山の南麓にあり、山号は仁楽山。曹洞宗本尊阿弥陀如来。

創建当時の宗派および開山は不詳。寺伝によると、正治元年(一一九九)源頼朝が没したので、仁保にほ庄の地頭平子重経が当寺を創建して、その位牌を置いたという。元仁元年(一二二四)重経が没し、当寺に葬られて法名を源久寺殿西仁大禅定門と称し、開基としてその法体木像が安置された。以後源久寺は仁保三浦家(平子氏・仁保氏)菩提寺となり、累代の牌を安置する。

慶長年中(一五九六―一六一五)瑠璃光るりこう寺九世雲甫永岳が入寺して曹洞宗に改め、寺の復興に努めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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