滑稽和合人(読み)コッケイワゴウジン

デジタル大辞泉 「滑稽和合人」の意味・読み・例文・類語

こっけいわごうじん〔コツケイワガフジン〕【滑稽和合人】

滑稽本。4編13冊。初編から3編までは滝亭鯉丈りゅうていりじょう、4編は為永春水作。文政6~弘化元年(1823~1844)刊。和次郎以下六人の主人公の、野放図な遊びぶりを描く。和合人

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精選版 日本国語大辞典 「滑稽和合人」の意味・読み・例文・類語

こっけいわごうじん‥ワガフジン【滑稽和合人】

  1. わごうじん(和合人)

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百科事典マイペディア 「滑稽和合人」の意味・わかりやすい解説

滑稽和合人【こっけいわごうじん】

江戸後期の滑稽(こっけい)本。1823年―1844年刊。〈滑稽〉は角書(つのがき)。4編13巻。3編まで滝亭鯉丈,4編は為永春水作。《花暦八笑人》と同工異曲で,6人の遊び仲間茶番趣向悪戯(いたずら)をし,悪戯が過ぎて喧嘩(けんか)となり仲直りの旅に出かけるという話。

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世界大百科事典(旧版)内の滑稽和合人の言及

【滝亭鯉丈】より

…前身については,乗物師,縫箔屋,櫛職人,新内節の寄席芸人など諸説があり,為永春水は〈家兄〉と呼んでいるが,兄弟か否かは不明。《道中膝栗毛》の亜流作品《栗毛後駿足(くりげのしりうま)》を処女作として約12部の滑稽本があるが,代表作は《花暦八笑人(はなごよみはつしようじん)》(1820),《滑稽和合人》(1823)で,末期江戸町人の遊戯生活を如実に描いて,十返舎一九,式亭三馬につぐ滑稽本作者としての位置を確保している。【神保 五弥】。…

※「滑稽和合人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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