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角書(き) ツノガキ

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デジタル大辞泉の解説

つの‐がき【角書(き)】

浄瑠璃の名題(なだい)、歌舞伎の外題(げだい)、書物の題名などの上に、その主題や内容を示す文字を2行または数行に割って書いたもの。

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世界大百科事典 第2版の解説

つのがき【角書】

浄瑠璃や歌舞伎の外題(名題)や書物の題名の上に付された割書をいう。角外題とも。《伝奇作書》に〈角外題とは大外題の肩に書を云 割外題とは大外題の脇に書をいふ〉とあり,〈傾/城〉と割書したものも〈角外題〉と称しているが,しだいに長くなる傾向がみられる。《清水/観音 利生物語》(1678。人形浄瑠璃),《丹前/好色 鎌倉五人女》(1682。歌舞伎)などが早い例。長いものには《四海を呑込軍法に子守謳の凱歌/雌雄をあらそふ軍中に郭公鳥の歌合 比良御陣雪升形(めいしよごじんゆきのますがた)》(1798。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

角書
つのがき

浄瑠璃(じょうるり)、歌舞伎(かぶき)の名題(なだい)(外題(げだい))や書物の題名の上に、その内容や主題を示す文句、あるいは男女の名を、二行に割って書いてあるものをいう。たいていは対句(ついく)になっている。浄瑠璃では1711年(正徳1)の『忠兵衛/梅川 冥途(めいど)の飛脚(ひきゃく)』、1715年の『父は唐土/母は日本 国性爺合戦(こくせんやかっせん)』、歌舞伎では1701年(元禄14)の『浅黄(げき)/黒小袖 兵根元曽我(つわものごんげんそが)』が古い例である。幕末の歌舞伎について記した『伝奇作書』には「角外題とは大外題の肩に書くを云(いい)、割外題とは大外題の脇(わき)に書くをいふ」とある。ほかに『東海/道中 膝栗毛(ひざくりげ)』『牛店/雑談 安愚楽鍋(あぐらなべ)』など。[山本二郎]

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世界大百科事典内の角書(き)の言及

【名題】より

…17世紀後半,縁起を重んじて字数を奇数に整える習慣を生じ,七五三の文字数が好んで用いられたが,その結果,無理な造字が行われることもあった。名題の上に添えて内容を示唆する短い対句を〈角書〉,また,看板や番付で,名題の上に,作品の概要を美文調で記したものを〈語り〉と呼ぶ。名題には,作品の趣旨を表す〈大(おお)名題〉,各幕に付ける〈小(こ)名題〉,劇中,出語りで演奏される浄瑠璃などのための〈浄瑠璃名題〉,所作事のための〈所作名題〉,二番目狂言に付ける〈二番目名題〉の別がある。…

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