滝上寺(読み)りゆうじようじ

日本歴史地名大系 「滝上寺」の解説

滝上寺
りゆうじようじ

[現在地名]下市町大字善城小字堂井

秋野あきの川中流右岸の善城ぜんぎ山麓にある。浄土真宗本願寺派古刹で、藤谷山雪坊と号する。本尊阿弥陀如来。大和源氏宇野太郎有治が法然の教化で薙髪、のち親鸞に帰依して聖空と称し、宇野うの(現奈良県五條市)より下市に移ってどうたに一宇を営んだといい、承元二年(一二〇八)の創立とされる(滝上寺誌)。三世円空は本願寺三世覚如の長子存覚に所望して、延文元年(一三五六)法橋増賀の筆になる八高僧絵像を受けたが、のち五世仙空の代に修復、銘文を存覚に依頼、以後代々奉安した(存覚袖日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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