朝日日本歴史人物事典 「滝沢路」の解説
滝沢路
生年:文化3.6.6(1806.7.21)
江戸後期,滝沢馬琴の長男宗伯の妻。和歌山藩家老三浦家の医師土岐村元立の娘。江戸神田生まれ。幼名鉄。22歳のとき,宗伯と結婚。馬琴は晩年の7,8年は盲目となり,以後すべての作品を路に口述筆記させている。『南総里見八犬伝』も第9集巻46からは口述筆記により完成した。馬琴没後もその遺図遺訓を受け滝沢家の日記を綴った。<参考文献>木村三四吾「滝沢路女日記」(『ビブリア』91号)
(柴桂子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報