日本歴史地名大系 「滝蔵神社」の解説 滝蔵神社たきのくらじんじや 奈良県:桜井市朝倉・初瀬・上之郷地区滝倉村滝蔵神社[現在地名]桜井市大字滝倉初瀬(はせ)川上流、滝倉(たきくら)集落の南西にある滝蔵山(四三〇メートル)山上に鎮座。祭神は伊邪那岐(いざなぎ)命・伊邪那美(いざなみ)命・速玉(はやたま)命。滝蔵明神・滝蔵権現ともいう。旧村社。「類聚符宣抄」に「従五位上滝倉明神坐大和国今奉授従四位下(中略)延喜廿年十一月 日下」、「日本紀略」天慶三年(九四〇)九月四日条に「大和国滝倉神正二位」とある滝倉神とされる。「今昔物語集」巻一九に「今ハ昔、長谷ノ奥ニ滝蔵ト申ス神在マス。其ノ社ノ前ニ檐(のき)合セニ、三間ノ檜皮葺ノ屋有リ。社ノ方ハ山ナレバ高キ所ニ立テ、前ノ方ハ谷ニ柱ヲ長ク継ツ立タリ。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報