濃餅(読み)のっぺい

精選版 日本国語大辞典 「濃餅」の意味・読み・例文・類語

のっ‐ぺい【濃餠・能平】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鶏肉豆腐油揚サトイモニンジンダイコンシイタケなどを形を揃えて切って甘辛く煮、水でといたくず粉や片栗粉とろみをつけた料理。地方によっては正月料理や祝儀料理に使う。また、のっぺい汁のこと。ぬっぺい。〔古今料理集(1670‐74頃)〕
  3. あんかけそばやうどんのこと。
    1. [初出の実例]「河内やへ卅二文ののっぺい二ついふてやって」(出典:洒落本・浪花今八卦(1773)龍謄卦)

ぬっ‐ぺい【濃餠・能平】

  1. 〘 名詞 〙のっぺい(濃餠)
    1. [初出の実例]「亦葛粉煮をのっぺいと云もぬっぺいならん」(出典:志不可起(1727))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android