濡場(読み)ぬれば

精選版 日本国語大辞典 「濡場」の意味・読み・例文・類語

ぬれ‐ば【濡場】

  1. 〘 名詞 〙 男女情事を演じる芝居の場面。また、ひろく情事の場面。濡幕。ラブシーン
    1. [初出の実例]「何れのお座敷も皆、拍子幕の分廻(ぶんまは)しで、後がぬれ場(ば)で御座ります」(出典人情本・契情肝粒志(1825‐27)初)

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百科事典マイペディア 「濡場」の意味・わかりやすい解説

濡場【ぬれば】

演劇の類型的局面一つ。男女の愛欲描写を中心とし,エロティックな演技観客官能に訴える場面。元来は歌舞伎用語で,この種の演出を濡れ事といった。

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