瀬田貞二(読み)せた ていじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「瀬田貞二」の解説

瀬田貞二 せた-ていじ

1916-1979 昭和時代後期の翻訳家,児童文学者。
大正5年4月26日生まれ。昭和24年平凡社にはいり,百科事典などの編集のかたわら,ルイス「ナルニア国ものがたり」やトールキンホビット冒険」「指輪物語」などを翻訳,紹介。遺稿評論「落穂ひろい―日本の子ども文化をめぐる人びと」がある。昭和54年8月21日死去。63歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の瀬田貞二の言及

【児童文学】より

… そのほかの諸国からひろうと,スイスのJ.シュピーリの《ハイジ(アルプスの少女)》(1881)とウィースJ.R.Wyssの《スイスのロビンソン》(1812‐13),ハンガリーのF.モルナールの《パール街の少年たち》(1907),チェコスロバキアのK.チャペックの《童話集》(1932)が見落とせない。【瀬田 貞二】【菅原 啓州】
[カナダ,オーストラリア,ニュージーランド]
 カナダにはL.M.モンゴメリーの《赤毛のアン》(1908)があるが,本領はE.T.シートンやロバーツG.D.Robertsによって19世紀末から開拓された動物物語にあり,その伝統はモワットF.Mowat《ぼくのペットはふくろう》(1961),バンフォードS.Bunford《信じられない旅》(1977)に息づいている。オーストラリアの近年の児童文学の隆盛はめざましい。…

【百科事典】より

…テーマ別。イギリスのA.ミーの事典に触発されている)が早く,第2次大戦後では瀬田貞二らによる平凡社版《児童百科事典》(1951‐56,24巻。五十音順)が意欲的な展開を試みている。…

※「瀬田貞二」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」