火事息子(読み)かじむすこ

改訂新版 世界大百科事典 「火事息子」の意味・わかりやすい解説

火事息子 (かじむすこ)

落語。原話は《笑の友》(1801・享和1)所収の〈恩愛〉。質屋の息子が火消し人足になって勘当された。質屋の近所で出火し,番頭が蔵の目塗りにまごつくとき,息子が来て手伝った。番頭の機転で親子対面ののち,母親は,息子に黒羽二重の紋付に仙台平の袴をはかせて小僧を供につけるという。父親が〈どこへやる気だ〉と聞くと,〈火事のお蔭で会えましたから,火元へ礼にやりましょう〉。落ちはぶっつけ落ち。
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