火山ガラス(読み)カザンガラス

関連語 新井

最新 地学事典 「火山ガラス」の解説

かざんガラス
火山ガラス

volcanic glass

マグマの急冷によって生ずる天然ガラス。単にガラスとも。軽石・スコリア・ハイアロクラスタイトなど急冷火砕岩の主要な構成物質で,冷却の程度により溶岩・岩脈など火山岩一般の石基にも生ずる。火砕岩中では噴出時のマグマの化学組成を凍結したものとして重要。薄い破片は一般に透明で,組成により濃淡さまざまな色を呈する。テフラ中に含まれる火山ガラス細片は,噴火様式やマグマの化学組成などに対応して形態・色・屈折率などにそれぞれ特徴を示し,化学組成とともに特定テフラの同定に役立つ。プリニアン噴火では繊維状やスポンジ状に細かく発泡した軽石型,巨大火砕流と同時に生じた降下火山灰(coignimbrite ash)には平板状のバブルウォール型の火山ガラスがみられることが多い。黒曜石は火成岩体として産出する一例で,石器時代には石器の材料として重用された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火山ガラス」の意味・わかりやすい解説

火山ガラス
かざんガラス
volcanic glass

マグマの非晶質固結物の総称。アルカリケイ酸塩を含む種々の固溶体。黒曜石または軽石のように岩石全体が火山ガラスの場合と,単に石基または最終充填物 (メソスタシス mesostasis) の部分だけが火山ガラスの場合がある。黒曜石は古来,火山ガラスの名称として使用されている。

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