デジタル大辞泉 「火襷」の意味・読み・例文・類語 ひ‐だすき【火×襷】 無釉むゆうの陶器にたすきを回したような茜あかね色の線状の現れたもの。焼成中に他の器と接解するのを避けるために用いた藁わらが、器肌に焼きついて自然に現れたのに始まる。備前焼の特色をなし、のちに装飾技法として用いられるようになった。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「火襷」の意味・読み・例文・類語 ひ‐だすき【火襷】 〘 名詞 〙 ( 火によってできた襷文(たすきもん)の意 ) 備前焼の一種。赤いたすきを廻したような斑文のあるもの。胎土は白土。全体に釉(うわぐすり)はない。〔風俗画報‐一六〇号(1898)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火襷」の意味・わかりやすい解説 火襷ひだすき 陶磁器用語。備前焼に特徴的にみられる窯変 (ようへん) の一種。窯詰めの際,作品が触れ合うのを防ぐため,器体に簡単にわらを巻いたが,焼締めているうちに,その部分だけが地色よりも淡い紅色に発色したもの。襷状や網目状のものがあり珍重された。後世,意識的に塩わらなどを巻いて焼くようになった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by