炎熱地獄(読み)エンネツジゴク

デジタル大辞泉 「炎熱地獄」の意味・読み・例文・類語

えんねつ‐じごく〔‐ヂゴク〕【炎熱地獄】

焦熱地獄しょうねつじごく

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精選版 日本国語大辞典 「炎熱地獄」の意味・読み・例文・類語

えんねつ‐じごく‥ヂゴク【炎熱地獄】

  1. 〘 名詞 〙 仏語八大地獄の中の第六亡者猛火のために苦しむ所。えんねつ。
    1. [初出の実例]「八の大地獄あり。一には等活地獄、〈略〉六には炎熱地獄(エンネツヂゴク)」(出典:真如観(鎌倉初))
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐八〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炎熱地獄」の意味・わかりやすい解説

炎熱地獄
えんねつじごく

焦熱地獄別名地獄については,仏教の経論中に種々に説かれており,この炎熱地獄はそのうち熱気で苦しめられる八熱地獄の第六に位置し,不殺生,不偸盗,不邪淫,不妄語,不飲酒の五戒を破ったもののおちる地獄。

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世界大百科事典(旧版)内の炎熱地獄の言及

【地獄】より

…死後赴くべき他界の一つ。冥界,冥府,陰府(よみ)などともいい,英語のhell,ドイツ語のHölle,フランス語のenfer,イタリア語のinfernoなどに相当する。一般に,墓地の情景や死体の腐乱過程との連想から生みだされたものだが,超常的な観念や表象によって作りだされた場合もある。〈地獄〉の語はもとサンスクリットに由来し,のちに仏教とともに中国に輸入されると,泰山府君の冥界観と結びついて十王思想を生みだし,さらに日本に伝えられると,記紀神話に描かれる黄泉国(よみのくに)や根の国の考え方と接触融合して独自の地獄思想を生みだした。…

※「炎熱地獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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